分からないということを分かろう

分からないことは聞く

というのは、スキルアップの必須事項ではあるのですが、聞くタイミングと聞き方には注意が必要です。
聞くタイミングについては以前のコラムで、いきなり質問するのではなく自分で色々試した後に聞くことが大事だと書きました。
そして聞き方で大事なのは、相手に自分が何が分からないのかをきちんと伝えることです。

人に何かを教えるというのは、ものすごくパワーのいることです。
なので聞く相手のパワーをなるべく小さくするために、質問は的確に行うと相手も楽なのです。
つまり漠然とした質問は相手を疲れさせ、時にはイラつかせます。
質問するのが苦手な人は、漠然とした質問をしている可能性があります。

例えば「お金をいっぱい手に入れるにはどうしたら良いですか?」と聞かれても、的確なアドバイスはできませんよね?
いっぱいってどのくらいの金額? いつまでに? お金って円でいいの? など。
聞かれた側は考えることがいっぱいです。
そして面倒なので「色々あるけど、とにかく目の前のことを頑張れ」と返答をすることになります。

曖昧な質問には曖昧な返答しか返ってきません

「30日後に100万円用意するにはどうしたらいいですか? 特技はありません。」
と言われれば、より具体的な提案ができるようになります。
働くのであれば、1日8時間25日労働として合計200時間なので、時給5,000円の仕事をすれば達成できます。
足りない分は消費者金融や親、友達に借りてもいいかもしれません。

どうでしょう?
聞き方によって答えにだいぶ違いが出てくることが、何となく分かったでしょうか?

プログラミング用語などでも分からないものとか出てきますよね。
C言語のポインタが分からないので質問するとします。
Wikiにはこのように書かれています。

C言語のポインタは「特定のメモリ領域を指し示す」ものである。ポインタを経由してメモリ上のデータにアクセスする際、参照するデータの型に応じたポインタ型を用いる。

質問する人は「とにかく全部分からない」と良く言います。
じゃあ「特定」の意味も分からないですか? 指し示すの意味も分からないですか?
単語も辞書で引いても分からないですか?
と聞くと「それぐらいは分かるわ! バカにするな!」と怒ります。
あなた先ほど「全部分からない」って言ったばっかりなのに…

「文字が読めること」と「言葉の意味を理解していること」とは大きな差があります。
メモリ領域を理解するには、コンピュータにおけるメモリの役割という知識が必要になり、ここが曖昧だとポインタの理解はできません。
そこの知識がある程度あるのであれば、「なぜポインタを使用してメモリにアクセスすることが必要なのかが分からない」ことになります。
逆に「メモリ領域って何ですか?」ということであれば、ポインタの前にメモリについて調べる必要があります。

このように、何が分かって何が分からないのかを細かく伝えるのは質問する側の責任です。
そして分かっている部分については、自分の認識が合っているかどうかを確認することも大事です。
分かっているつもりでも、そこが間違っている可能性もあるからです。

こう言われると、質問慣れしていない人は、質問前に前提を延々と話し出す人がいます。
一生懸命に色々伝えようとしていることは分かるのですが、正直「まどろっこしいなぁ」と思われてしまいます。
とはいえ、そこで恐縮していたらいつまで経っても質問力は上達しませんので、どんどん質問していきましょう。
そして相手がめんどくさそうにしているようなら、あとで「自分の質問の仕方、どう聞いたら良かったですか?」と聞いてみるのも良いかもしれません。
(自分で考えろと言われるかもしれませんが)

質問の仕方を振り返って改善していくことで、自分の欲しい情報がどんどん手に入るようになるでしょう。

分からない時の質問は、自分で色々調べた上で、どこまで理解できてどこから理解できないかを、なるべく簡潔に相手に伝えましょう

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